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はいから女子に聞く!
「劇場版 はいからさんが通る」の魅力

明るく元気なおてんば娘・紅緒と青年将校の許婚・伊集院少尉との恋物語は、原作ファンだけでなく、初めて「はいからさん」に触れた若い世代にも大好評!
 「劇場版 はいからさんが通る 前編 ~紅緒、花の17歳~」の試写会に参加した横浜で大正時代のはいからレディを復活するプロジェクト=「横濱はいから シルキィレディース」の女子大生の皆さんに、本作の魅力やキュンとしたシーンについて伺いました。

●座談会メンバー
横濱はいから シルキィレディース
・鍛冶真菜美(フェリス女学院3年生)
・林 桃子(フェリス女学院3年生)
・吉村正美(フェリス女学院3年生)
・塩﨑美里(大妻女子大学3年生)

「劇場版 はいからさんが通る」のチラシやパンフレットを見ながら、映画の思い出を語ってくれた「横濱はいから シルキィレディース」の皆さん。

思わず恋がしたくなる、魅力的な登場人物たち

――「劇場版 はいからさんが通る 前編 ~紅緒、花の17歳~」をご覧になった感想を教えてください。

林:紅緒と伊集院少尉のロマンティックな恋物語がとても素敵でした。紅緒が笑ったり泣いたり怒ったりと、表情がくるくる変わっていくのが飽きなくて、約1時間半の上映があっという間に感じられました。

吉村:私は歴史が好きなので、時代背景がしっかり描かれていたのも良かったと思います。当時起こったいろいろなできごとに、登場人物たちがきちんと向かい合っていくところに引きつけられました。

鍛冶:大正時代の生活や文化がよく伝わってきたよね。あとは、コメディシーンが多かったのも楽しかったです。紅緒が少尉の家に行儀見習いに行ったとき、蘭丸が女装してついてきちゃったのが面白くて(笑)。

林:紅緒が賞味期限の切れたお菓子を少尉に出してしまうところもおかしかった(笑)。

塩崎:居酒屋で紅緒が酔っ払うシーンもすごかったよね。あそこまでやっていいのか!って(笑)。

鍛冶:ろれつも全然まわってなくて……。

吉村:当時は未成年もお酒を飲むことができたとあとで知って、そうなんだ~って驚きました。※1

塩崎:あれは原作にも登場するシーンだったんだよね。私は原作の「はいからさんが通る」の漫画を全部読んでいたので、ほとんどのシーンやセリフが原作に忠実で感動しました。原作への愛情にあふれていて、原作好きの人もとても楽しめる内容だったと思います。あとは……少尉がすごくかっこよかった! キラキラの王子様でした。

鍛冶:少尉、かっこよかったよね。

林:紅緒が破天荒なことをするシーンが何度もあったけど、それを否定せずに「紅緒さんらしい」って受け入れてくれるところが、柔軟性があって素敵だった。

鍛冶:包容力があって優しく支えてくれる感じがいいよね。少尉を演じている宮野真守さんの声も素敵で……。

塩崎:あの声で囁かれてみたい! 私が一番好きなのはクールな編集長の冬星さんなんですが、少尉にも心が揺らいでしまって。酔っぱらった紅緒を少尉がおんぶして帰るシーンはとにかくキュンとしました。

鍛冶:紅緒と少尉が木に登って、夜景を見ながら会話するシーンもロマンティックですごく良かったです。

吉村:後半、少尉が軍人らしい男気あふれる一面を覗かせる場面があるんですが、私はそこにぐっときました。でも、少尉は私には、ちょっと眩しすぎて……(笑)。マッチョな人が好みなので、私は紅緒さんの子分になった車屋の牛五郎がかっこいいなあと思いました。人力車が好きだから、彼が学校まで迎えに来てくれたら嬉しい(笑)。

林:私は彼氏にしたいタイプは少尉だけど、結婚するなら牛五郎みたいな人がいいな。牛五郎はたくましいから、安定した生活を送れそうな気がする。

吉村:私は結婚するなら編集長がいいな。定職があるのはやっぱり大事かなって(笑)。

塩崎:私は彼氏にしたいのは編集長で、結婚したいのは少尉かなあ。編集長とはお互いに依存しすぎない、いい関係が築けそう。少尉は優しい旦那さんになってくれそうなところがいいな。

鍛冶:私は彼氏にしたいのも、結婚したいのも少尉! 王子様みたいな少尉との恋愛に憧れます。

  • おてんばで元気いっぱいの紅緒に親近感を抱いたという吉村正美さん。
  • イケメンで優しい少尉の魅力について熱く語ってくれた鍛冶真菜美さん。
  • 林桃子さんは映画に登場する着物や背景の色合いの美しさも印象的だったそう。
  • 紅緒や少尉がスクリーンの中で動いていることに感動したと語っていた、原作好きの塩﨑美里さん。
  • 「劇場版 はいからさんが通る」のポスターや劇場で配られたポストカードを持って、笑顔で記念撮影。皆さん、ありがとうございました!
――蘭丸はいかがですか?

吉村:蘭丸は弟だったらいいなって。

林:どうしてもかわいがりたくなっちゃう(笑)。

塩崎:一緒に買い物に行ったりしたいですね。

――では、紅緒のような友人がいたら、どう思いますか?

鍛冶:紅緒は考えるよりも先に行動するタイプだから、彼女と友達になったら、いろいろなことにチャレンジできそうで面白そうだなと思います。

林:私も紅緒とぜひ仲良くなりたいです。行動的で周りまで明るくしてくれる子なので、一緒にいたらきっといい影響を受けるだろうし、自分の生き方を決めるときに、大切なことに気付かせてくれるような存在になると思いました。許婚と結婚するのが当たり前という時代に、恋も結婚相手も自分で選びたいと考えて、それを堂々と主張できる紅緒はすごいですよね。私も紅緒みたいに自分の意志をしっかり持ちたいです。

塩崎:自分が大正時代に生まれていたら、紅緒みたいに周りの空気に逆らったり、自分の好きな人と結婚したいって言えるかな……って思いました。

吉村:女学校では「女性はいい殿方に選ばれるべき」と教えられているのに、先頭を切って自由恋愛しようとする紅緒はかっこよかったよね。

塩崎:うん。やっぱり紅緒はすごいなって。後半のシーンでは紅緒がある決断をするんですが、彼女ががんばっている健気な姿に感動して、泣きそうになってしまって。ぜひ皆さんにも見ていただきたいです。

  • 満開の桜の中、自転車を颯爽と走らせる紅緒。すぐ先に運命の恋が待ち受けていることを彼女はまだ知らない。
  • 家柄も性格も良く、非の打ちどころのない王子様の少尉は、座談会メンバーからも大人気。
  • 蘭丸との駆け落ち先で酔っぱらってしまった紅緒を迎えに来てくれた少尉。2人の心が次第に近付いていく様子は胸キュン必至!
  • 少尉と心を通わせた紅緒は、彼と一緒に木に登り、街の明かりを眺める。その姿は仲のいい婚約者同士そのもので……。
  • キュートなピンクのワンピースを着こなし、ボブヘアーにクロッシェ帽をかぶった紅緒のモダンガールファッション。

はいからでお洒落な大正スタイル

――映画に登場した大正時代のファッションや街並みについては、どういう感想を持ちましたか?

鍛冶:やっぱり袴姿はかわいいですよね。上の着物と袴でいろんな柄や色の組み合わせが楽しめるのもいいなって。女学校のシーンでは、紅緒のクラスメイトたちの袴姿も見ることができて嬉しかったです。

林:紅緒が桜並木を自転車で走っていたときの袴姿も印象的でした。ピンクの桜に、紅緒の矢絣の着物と海老茶の袴、赤いリボンがよく映えていて、色合いがとてもきれいでしたね。

吉村:「劇場版 はいからさんが通る 前編 ~紅緒、花の17歳~」の試写会には袴で参加したんですが、袴ってすごく動きやすいんですよ。自転車に乗ったり、木登りしたりしていた紅緒さんの活発さに共感しました(笑)。

林::袖も振袖より短いから、足だけじゃなく腕も動かしやすいよね。袴といえば、環の袴姿もかわいかったですね。バラ柄の着物を着ていたり、縦ロールの髪型で高い位置に2つリボンをつけていたりして、紅緒とはまた違った洋風のイメージ。

鍛冶:着物だけでなく洋装も素敵でした。私は特に、ピンクのワンピースを着た紅緒が帽子をかぶっている服装が好きで。あの帽子、私もかぶってみたいです。

塩崎:髪型もボブで、モダンガールなワンピース姿がかわいかったよね。

吉村:少尉のお屋敷のシーンで登場したメイド服もかわいくて、着てみたいなって思いました。p>

鍛冶:少尉のお屋敷、すごかったよね。

林:モデルになったお屋敷があるらしいよ。※2

鍛冶:見に行ってみたい! お屋敷の中がとても広くて家具も立派だったし、紅緒の部屋が素敵で住んでみたいなと思いました。

林:紅緒や環が通っていた女学校の建物も、洋風でレトロチックな感じが素敵だったな。

塩崎:紅緒と少尉がコーヒーを飲んでいたミルクホールもかわいかったです。大正時代は建物や服装にも西洋文化がたくさん取り入れられた魅力的な時代ですよね。新しいものがどんどん入ってきて、当時の人々もきっと楽しかったんじゃないかなって思います。

吉村:紅緒が酔っぱらっていたシーンで出てきた、昔ながらの居酒屋も良かったです(笑)。お洒落なワンピースを着たお嬢さんの紅緒と居酒屋の内装が対照的で、それがすごく面白かったですね。

磯子区制90周年記念「しでん祭り」MC、試写会広告用に袴姿で撮影、試写会当日大妻生と記念撮影―2
袴を制服として、横浜の文化を発信している「横濱はいから シルキィレディース」。横浜市内の公式イベントのMCや式典アシスタントを務めるなど、現代の「はいからさん」として意欲的に活動している。
――最後に、「劇場版 はいからさんが通る 前編 ~紅緒、花の17歳~」のイチオシポイントを教えてください。

林:私は歴史があまり得意ではないこともあって、大正時代は遠い昔のできごとのように感じていたんですが、教科書だけではわからない当時の人々の気持ちが、紅緒を通して伝わってきましたし、本当に大正時代に入り込んだような感覚になれました。歴史ものということで敬遠してしまう方もいるかもしれませんが、内容はとてもわかりやすかったですし、映像もきれいなので、ぜひたくさんの人に見てもらいたいです。

鍛冶:紅緒が段々少尉を好きになっていくところに引きつけられましたし、2人の恋の行方がどうなるのか、ドキドキしました。コメディシーンもたくさんあるので、ときめきつつも楽しく見られる映画だと思います。

吉村:声優さんたちの演技が素晴らしくて、引き込まれました。少尉役の宮野真守さんの声は本当にかっこいいので、たくさんの人に聞いてもらえるといいなと思います。主題歌も豪華で、紅緒役の早見沙織さんが歌うエンディングテーマは竹内まりやさんが作詞・作曲されていて、原作世代の母親もとても興味を持っていました。親子で観に行くのもきっと楽しいと思います。

塩崎:見どころはやっぱり紅緒と少尉のロマンスなんですけど、他の男性陣もみんなイケメンで、とにかくかっこいいんです。友達同士で観に行ったら、きっとどの男性が好きかという話で盛り上がると思います(笑)。好きな人と一緒にいられることの大切さを感じられる物語なので、彼氏と観に行くのもオススメです。前編は「この先、紅緒はどうなっちゃうの?」というシーンで終わるので、来年公開の後編が今から楽しみです!

※1 前編で描かれた時代は大正7~9年。20歳未満の未成年者の飲酒を禁止する「未成年者飲酒禁止法」が定められたのは大正11年だった。

※2 伊集院家のモデルとなったのは愛媛県松山市にある萬翠荘。大正11年に久松定謨伯爵の別邸として建てられ、当時は各界の名士が集う社交の場として利用された。